新聞・雑誌に掲載された記事

2021年9月4日石巻かほく新聞に掲載されました。

口腔湿潤ジェル開発(歯周病予防、スキンケア)

東松島市内で無農薬栽培するラベンダーなどを原料に使った歯周病予防改善や全身のスキンケアに使える口腔湿潤ジェル「ヒューマンケア・ラベンダージェル」(120ml 8,800円税込)を仙台市青葉区の歯科医師が開発した。

開発、販売するのは東邦歯科診療所の吉田直人歯科医師が社長を務める仙台市のベンチャー企業「あ・ラベンダードットコム」。吉田社長は「口腔内だけでも800種類の常在菌が生息し、虫歯や歯周病の原因菌となる悪玉菌と治癒力を高める善玉菌がせめぎあいをしている。善玉菌を増やし菌のバランスを整えることが健康維持に必要」と説明する。

消毒液や抗生剤を使う従来の歯科治療では「無菌状態となり善玉菌も死滅させ、病状が悪化する。」と危機感を持ち開発に着手した。抗酸化作用がある国産柿タンニンや希少な植物性ミネラルといった天然成分を配合。主成分で防腐剤代わりにもなるラベンダーオイルは栽培から取り組むことにした。

東日本大震災の復興支援も目的に、2014年から東松島市大塩の赤坂農園内で自然農法で育てる。抽出方法にもこだわり、成分濃度を高めるため花芽のみを使用している。

「手間とコストがかかるため、この方法は世界的にも他にはないのでは」という。化粧品の製造原価が20%程度といわれる中、50%と高く利益につなげるのは難しいが「治療に有効で、安心して使える製品を作るため」と話す。

開発に15年かけ昨秋完成した。診療所の患者が肌に使ったところ、肌荒れが改善したという報告を受け、化粧品兼用として製品化した。診療所と同社のホームページで販売している。 

2025年8月2日河北新報に商品が紹介されました。

安全性追求した香り

 宮城産ラベンダーがすがすがしく優しい香りが楽しめるアロマ水。東松島市大塩と仙台市若林区荒浜の農園で栽培したラベンダーから抽出した精油を調合した。

 ラベンダーの精油にはリラックス効果があり、心身の緊張やストレスを和らげるとされる。睡眠の質の向上や頭痛の緩和に役立ち、虫よけや抗菌の作用も期待できる。室内にひと吹きすると、天然の芳香が広がる。

 ハーブ製品を研究開発するベンチャー「あ・ラベンダーどっとこむ」(仙台市青葉区)が手がけた。除草剤などの農薬や化学肥料を使わずに育て、保存料も用いない。副社長の大子田律子さんは「安全性を追求した。リフレッシュしたいときに安心して使ってほしい。」と勧める。

 農園ではミントやセージも栽培柑橘系の香りがさわやかなレモングラスのアロマ水もある。