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Base oils

ベースオイル


ベースオイルについて

アロマテラピーでは、ベースオイルは植物性の油を指します。

精油は、ハーブから抽出された濃厚な油ですから、原液のそのままで皮膚に使うとトラブルの原因となります。

そこで、皮膚に直接使う場合、植物油やアルコールなどで希釈して使用します。

それがベースオイルです。

植物油の種類は多数あり、それぞれに特徴があります。

その特徴をいかして、単独で使用したり、精油とブレンドして相乗効果を上げたりなどの使い道があります。

ベースオイルを使用する目的

●精油を薄めるため

●マッサージの際に皮膚の負担の軽減、また手をスムーズに動かすために

●肌への油分の補給のため

●精油とともに皮膚のおくへ、その成分を届けるため

ベースオイルを使用する際の品質について

アロマテラピーでの植物油は、冷圧搾法(コールドプレス)で抽出された熱による成分の変質がないものを使用します。

 これも自然のものですから、原料の農法や産地、製品にするまでの過程、管理の仕方によってクオリティはまちまちです。

購入する際は、100%天然、コールドプレスなのか確認をしたほうがいいでしょう。

また、油ですから酸化します。鮮度の確認と購入後の管理も気を付けましょう。

ベースオイルは、メーカーによって未精製精製オイルがあります。

できるだけ、未精製を選びたいところですが、用途や好みもありますので、ご自身の判断で選択してください。

未精製オイルの特徴

栄養分が豊富で、それぞれの植物が持つ効果が出やすい。

人によっては皮膚に刺激を与える天然成分も含まれている(皮膚の弱い方、植物アレルギー、皮膚トラブルのある方は医師に相談)。
精製したものと比べると、酸化しやすい。
匂いのキツイものもあります。エッセンシャルオイルとブレンドする時に注意。
透明無色でない物が多いので、使用後に着衣に色がつく恐れもあるので注意が必要。

精製オイルの特徴

香り、色味が弱いのでエッセンシャルオイルの香りや効果を重視する時に向いている。
刺激も少ない。

未精製オイルに比べ酸化しにくい。

遮光瓶などで保存する為、管理しやすい。

ベースオイルの種類

ホホバオイル

ホホバは半砂漠地帯に生える藻木で、アメリカ・アリゾナ砂漠のものが良質と言われています。

液体ワックス(ロウ)の特徴を持つので、冬には固まりやすいです。保湿性にすぐれ、浸透力がよいのでベタつきません。

酸化しにくく、クセのある匂いもないので、愛好者も多く万人向けです。

(すべての 肌質・全身・肌の保湿と保護)
スィートアーモンドオイルビタミン・ミネラル・プロテインなどの栄養分が豊富です。

扱いやすく、匂い・使い心地がマイルドなので万人向きです。

マッサージ・スキンケアなどオールマイティーなオイルです。

マカデミアナッツオイル

クセもなく、肌と同じ脂肪酸成分を持つので肌になじみやすい。

のびもよいのでマッサージに最適です。

乾燥肌や普通の肌などほとんどの肌質に向いていますので、扱いやすいオイルでしょう。


グレープシードオイル

名前の通り葡萄の種から作るビタミン豊富なオイル。

ホホバやスィートアーモンドよりも、さらっとした使い心地でノビもよいです。

酸化しにくく、刺激の少ないオイルです。

(脂性~普通肌・全身・ 肌を健やかにする)

アプリコットカーネルオイル

アンズの種子から作られるオイル。

しっとりとした使い心地で肌になじみやすい。

荒れた肌やガサガサする時など、老化や疲れた肌に滋養をあたえます。

(老化~乾燥肌・全身・肌の保湿と回復)


ココナッツオイル

さらっとした使い心地で、サンオイルとしても使えますので、夏向きのオイルとも言えます 。

(脂性~普通肌・全身だがヘアーに最適・肌の保護)

オリーブスクワランオイル

オリーブオイルを加工した植物性のオイル。

スクワランオイルと呼びます。

匂いも少なく、さらっとして肌になじみやすいです。

(すべての肌質・全身・肌の保湿と保護)


ローズヒップオイル

ビタミンAを豊富に含むオイル。

損傷した肌を回復させる働きがあります。

高価なオイルですので、 他のオイルとブレンドして使うとよいです。

(炎症の治まったトラブル肌・肌の回復)

月見草オイル・ボリジオイル

この二つのオイルは、初乳と呼ばれる出産直後の母乳に多く含まれる貴重なリノレン酸成分を多く含有します。

ホルモンバランスを整えたり、肌の消炎や再生する働きがあるのでシワやアトピーにもよいといわれています。

他のオイルに10%程度加えて使用します。

酸化しやすいので注意。

(更年期の人や老化~アトピー肌・肌の消炎や再生)


小麦胚芽オイル

ビタミンEを豊富に含むので、他のオイルに10%程度加えると酸化防止剤の役割をします。

老化した肌 の新陳代謝を高め、張りをあたえます。

乾燥が激しい肌にも効果があります。

トラブル肌や敏感肌を刺激する場合があるので注意。

(老化~ひどい乾燥肌・肌の活性化)

アボガドオイル

緑色のオイル。

大変栄養価の高いオイルです。

他のオイルに10%程度加えて使用します。

(老化~乾燥肌・肌の栄養補給)


セントジョンズワート

セントジョンズワートの花を植物油に浸けて作る侵出油です。

神経痛、リウマチ、打撲などを回復させる働きがあります。

(神経痛、リウマチ、打撲、あざの回復)

カレンデュラオイル

マリーゴルドの花を植物油に浸けて作る侵出油です。

しもやけ、ひび、あかぎれなど損傷した肌、粘膜、血管の修復し保護します。

冬場のハンドクリームや赤ちゃんのオムツかぶれなどに。

(損傷した肌の回復と保護)