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Hops

ホップ


キーワード

ホルモン様 鎮静 

関連

 学名  Humulus Iupulus
 分類  クワ科カラハナソウ属
 和名  セイヨウカラハソウ
 症状別の効果  緊張や不安に、女性特有の病気に
 作用  鎮静、催眠、抗菌、利尿、鎮痛、ホルモン、苦味建胃
 使用は控えるべき点

 妊娠中は使用しない

▮ホップの特徴

ホップは頑丈な蔓に松かさに似た薄緑色の球果をつけるハーブ。

ビールの苦味と香り、泡を加える成分。

防腐力が強く、ビールの保存性を高める働きがある。

ほろ苦い爽快な味わいがビールにはかかせないものになった。

 

雌雄異株の蔓性(ツル性)植物。蔓の高さは7から12メートルになる。

また多年生植物であるため、一度植えられるとその根株は10~30年引き抜かれずに使用される。

雌株には「毬花」と呼ばれる松かさに似た花のようなものをつけ、この毬花がビールの苦みなどの原料になる。

また、有効な成分も含んでいるため、ホップ畑では、雄株は限られてしか栽培されない。

▮分布

ヨーロッパ(カフカス付近)や西アジア、北米原産地。

北半球でみられる。

冷涼な気候を好み、日本では主に北海道や東北で栽培されている。

(北海道開拓使が外国から苗を持ち込み栽培をしたのが始まりと言われている)

▮栽培と収穫

ホップは丈夫な多年生植物で、株分けで増やす。

蔓棚などで支えなければ地面に這うように大きくなる。

紐やフェンスなどで上へと伸ばしていくのが一般的。

北ヨーロッパや広く生息し、大規模な商用栽培は太平洋北西岸やカナダなどで行われている。

▮薬としての歴史

ホップはさまざまな症状の治療に用いられてきた。

アメリカ先住民の多くは、鎮静と不眠改善に使った。

歯痛や耳痛、睡眠を促進するためにティーとして用いられてきたこともある。

 

ヨーロッパでは、リウマチによる痛みの緩和や解熱、心臓の不調、下痢などの治療に用いられた。

鎮静剤としても使用されてきた。

■現代のハーブ療法

今日では、ホップは気分を和らげ、穏やかにするとされる。

乾燥したホップをサシェ(香り袋)を枕の下に入れると、不眠が改善し、穏やかに眠りにつける。

また、ホップティーは神経の緊張を和らげるのに役に立つとされる。

さらに、ホップの苦味は消化を促進し、過敏性腸症候群に関係する消化管の筋肉の痙縮(つっぱり)を緩和する可能性がある。

▮用途

・消化作用

・神経過敏

・不眠症

・更年期障害

 

ビール醸造だけではなく、食欲や消化の促進、歯痛や神経痛の緩和、不眠を改善する薬用ハーブだ。

また、月経前症候群、生理痛の軽減、更年期障害を和らげるとされる研究報告がある。

8-プレニルナリンゲニンという化合物がホルモンの働きに影響を及ぼすとされている。

今後ホルモン療法においても期待されている。

▮最近の研究

生薬としても健胃、鎮静効果があるとされ、またハーブの一種としてヨーロッパでは民間薬として用いられている。

ホップには苦味成分、香り成分の他、キサントフモールイソキサントフモール、8ープレニルナリンゲニンといった機能性を持つ物質が多く含まれている。

 

8-プレニルナリンゲニンは、吸収しにくいものの組織に蓄積しやすいとされる。

これらホップ由来物質の多彩な機能性が科学的に研究され、エストロゲン様作用による更年期障害の改善作用、睡眠時間延長作用、鎮静作用、II型糖尿病患者に対するインスリン感受性の改善作用、胃液の分泌増加作用、イソフムロンの肥満予防効果などが報告されている。

 

また、血糖値上昇を抑えたり、肝臓のコレステロールや中性脂肪の抑制、善玉コレステロールの上昇などの血中脂質に与える影響、動脈硬化抑制作用、血圧降下、肥満抑制作用などが報告※1されている。

▮つかい方

緊張や不安の緩和:サシェなどの香り袋に入れて枕元に置く

直接接種:ホップティー(レシピはこちらから)にして

 

脚注